要らない。


欲しく、ないから。





ゴ、セブンスター 







「別に要らないわ。

       興味ないし。」

「吊れないなァ。」


ヘラヘラして、

情けない。


それから、金髪男は黙って教室に入ってきた。

ナミは鞄の中で持て余していた手を抜き出す。




「まあ」



一呼吸


置いて。




「名前くらいなら聴いてあげてもいいけど。」












勝ち誇った笑顔。


何処も彼処も、腹立だしい奴。











「サンジ」












「おれは、サンジ。」




 













帰りがけにサンジが言った。


「君の名前は   もう知ってる。」


ナミは眉根を少し上げる。


「ナミさん、だろ。」




ニヤリ、と笑った顔が

瞼の裏に焼きついて離れなかった。






(結局、何の用だったのかしら・・・)












自分が話したかったくせに、






何も言わずに出て行く。












勝手な、男。





NEXT


9/24
今回は短めに。
前回、話を早く進めすぎたのを後悔。もう少しじっくり書いていきたい・・・



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