いつしかそれが当たり前に







極必然に








ゴ、セブンスター 11





ロビンは窓辺に頬杖をついて暫く物思いに耽(ふけ)った。


これからどうすればいいだろう。


罪悪感で胸が軋む。

サンジを傷つけてしまったこと。

イタリア行き、結婚を拒めなかった、自分。

それでも今の自分はサンジを追うことは出来なくて、ただ

流されるだけ。一つ浅い溜息をついて、自己嫌悪に陥る。










サンジはサンジで、自分の青さに嫌気がさしていた。




いつかは終わってしまうと、


自分でもわかっていたはずなのに。




なんとなく足を向けた校舎裏の木の陰で新たに煙草を

1本取り出した。口に咥えたあとで、この煙草も彼女が

好きな香りだからという理由で吸い続けているというこ

とを思い出し苦笑する。

いつの間にか離れられない存在になっているのも確か

で、それがロビンより大きいのも明らかで。

自分のエゴを押し付けて逃げ帰ったことを情けなく思っ

た。彼女に告げた言葉も本心だが、ロビンにはここで

足踏みしたままで居て欲しくない。必ずしも結婚が、

家庭を築くことが、女性にとって不幸せであるはずは

無いのだから・・・










そう思ったとたん、肩の力が抜けた気がした。











サンジはその次の日もいつもの場所へと向かった。

半ば無意識、だったけれど。条件反射とは時に恐ろしい。


ロビンはその姿に驚いた。てっきりもう、此処へ来るはずは

無いと思い込んでいたから。同時に嬉しさも立ち込める。

不謹慎だとは思うけれど。

上る煙がいつもの香りだったことが彼女を一番安心させた。


「ダメよ、未成年が煙草なんて吸ったら。」


口から煙草が離れたのをきっかけに取り上げる。

サンジが飛び上がる程に驚いた。彼自身、こうしてロビンが

話しかけてくれるとも思っていなかったのだろう。煙草を取り

上げられたのも気にならなかった。


「代わりに此れ舐めときなさい。」



















手の平に落とされた2種類の飴




















レモンキャンディー













ストロベリーキャンディー





































「私ね、結婚したらイタリアへ行くの。」





























代わりに手放した



























甘い夢









NEXT


10/1
昔話は終わり。次回からちゃんとしたサンナミに戻ります。(笑)
サンジが割り切っても、ロビンがお見合いの相手で幸せになれるかは別問題な気も・
・・(自分で。)



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